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熟語で遊ぼう・熟語作文の授業

浅川 清(TOSS相模原)

 四文字熟語を並べて、意味のある「作文」を作らせる向山実践の追試である。

 高学年なら、いつも楽しい授業になる。

 以下に、実践記録を示す。   

 

指示・1  (授業の前日に)      
      明日は、国語辞典と漢和辞典を使います。用意しておきなさい。

 授業は次のような発問から始める。

発問・1  「熟語」とは、どんな意味ですか。辞書で調べなさい。

  「二つ以上の漢字が結びついてできた言葉」だということを確認して、次へ進む。

指示・2 
二つの漢字でできた熟語を見つけてノートに書きなさい。
一つ書けたら持っていらっしゃい。

ノートに書けた子には、その熟語を板書させ、次の指示を与える。

 こういうのでいいんですよ。どんどん、書いていきなさい。
 10個書けたら、また持っていらっしゃい。

 同様にして、三文字熟語を10個以上ノートに書かせる。

 ここまでは、ウォーミングアップである。

 次はいよいよ本命の四文字熟語集めに取りかかる。

指示・3 
今度は四文字熟語をいっぱい見つけてノートに書いていきなさい。
3個書けたら、見せにいらっしゃい。

 3個書けたら10個、10個書けたら20個、20個書けたら30個というように、ノートにどんどん書かせていく。どの子も20個以上、ノートに書けた頃、ストップをかける。

説明・1 
今から、四文字熟語作文というのを作ります。
例を見せます。(と言いつつ、黒板に教師が書いておいた熟語作文を貼り)こういうのでいいんですよ。今までにノートに書いた熟語を使ってやってごらん。何行でもいいです。

浅 川 先 生
幼 少 時 代
容 姿 端 麗
頭 脳 明 晰
成 績 優 秀
証 拠 皆 無

 ノートに書いたものだけでなく、どんどんいろんな熟語を見つけて使っていいことや、二文字熟語を二つ組み合わせて使ってもいいことを伝えると、子ども達は頭をひねりながら、辞書を引きながら、四文字熟語作文の「製造」に取りかかった。

 早くできた子の作品は黒板に書かせ、よいところを取り上げ、ほめる。もちろん、他の子達の参考作品とするためである。子ども達の力作、珍作を紹介する。

六 年 三 組
浅 川 先 生
職 業 教 師
毎 日 大 変

浅 川 先 生
全 然 駄 目
教 師 失 格
括 弧 冗 談
金 八 先 生
花 子 先 生
結 婚 生 活
子 供 誕 生
縄 文 人 類
技 術 発 展
初 期 発 明
縄 文 土 器

老 若 男 女
一 日 一 善
世 界 平 和

六 年 三 組
授 業 参 観
父 母 満 足

山 本 恭 子
縮 緬 雑 魚
大 大 好 物

新 潟 県 警
不 祥 事 有
警 察 不 信

鬼 塚 英 吉
二 十 二 才
大 胆 不 敵
度 胸 満 点
只 今 独 身
彼 女 募 集

六 年 三 組
萩 原 裕 子
容 姿 端 麗
頭 脳 明 晰
成 績 優 秀
最 高 少 女
一 班 二 班
三 班 四 班
五 班 六 班
七 班 八 班  
一 致 協 力
四 月 一 日
火 山 爆 発
四 月 二 日
地 球 爆 発
四 月 三 日
宇 宙 生 活

環 境 問 題
森 林 保 護
植 物 育 成
資 源 節 約
燃 料 開 発
一 挙 解 決

植 物 絶 滅
動 物 絶 滅
人 類 絶 滅
地 球 破 滅
宇 宙 破 滅
神 様 消 滅
小 渕 総 理
二 千 円 札
発 行 発 表
記 者 会 見
国 民 非 難
商 人 反 対 
四 面 楚 歌
三 月 三 日
怒 羅 江 門
販 売 開 始
三 月 八 日
学 校 給 食
終 了 月 日
 私が「おもしろい!」と、思わず手を打ちたくなったのは、すべて「やんちゃ坊主」達の作品であった。
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