(C)インターネットランド /小学校/全学年/国語/

なぞなぞ大会で話す力を鍛える  【全学年・可】

浅川 清(TOSS相模原)

遠足や修学旅行のバスの中で、レク係の子がクイズやなぞなぞを出す。張り切って出す。      
 しかし、イマイチ盛り上がらない。                              
 なぜだろうか?

 「クイズやなぞなぞをみんなで楽しむという」という「目的や場に応じた適切な話し方」ができていないからだ。

 以下、なぞなぞ大会を通して「分かりやすく話す力」を鍛える方法を紹介する。

 

 なぞなぞ大会の前日、次のように話す。


指示・1 
明日の国語の時間になぞなぞ大会をします。一人、二問ずつ出してもらいます。
自分が出すなぞなぞを二問、用意してきなさい。

 

 次の日、以下のように授業を進める。


指示・2 
なぞなぞを出したい人、前に出なさい。先着5名までです。

 

 先を争って元気のいい子達が前に出てくる。何の指導も加えず、5人に出題させる。

 その後、次のように問う。


発問・1 
なぞなぞを出すとき、「こうするといい」と思ったことを、ノートに書き出してみなさい。箇条書きで、できるだけたくさん書くんですよ。
ひとつ書けたら見せにいらっしゃい。

 

 黒板に番号を書いておき、見せにきた子には板書させる(重複しないものを)。

 板書が途切れたら、板書した子に「なぜ、そうした方がいいのか」を説明させる。

 大きな紙に書いておいた「なぞなぞの上手な出し方・一〇ケ条を提示して読ませる。

なぞなぞの上手な出し方・10ケ条
@いちばん遠い子に届く声で
 
A早口にならないように  
B最後まではっきり言い切って  
C問題は2回繰り返して ※1回だけでは意味がつかめない子が多いから
Dカギになる言葉は、ゆっくりと声も張って ※平板な言い方では、意味がつかみにくいから
E「ピンポーン!」「残念!」は、即座に ※テンポよく進め、だれさせないため   
F答える子を当てるのは3秒以内に ※テンポよく進め、だれさせないため  
G正解は、わけをつけ加えて復唱する ※「そうか!」と全員で納得して次へ進むため
H5人当たらなかったら、ヒントを出す ※テンポよく進め、だれさせないため 
I10人当たらなかったら、出題者が答えを言う ※テンポよく進め、だれさせないため

発問・2 
C番からI番までについて聞きます。
なぜ、このようにしなければいけないのでしょう か。わけを言いなさい。

 

 @番から順に言わせる。誰も言えなかったら、教師が話して聞かせる。


指示・3 
では、できるだけ上手になぞなぞを出してみなさい。
1人、1問ずつです。

 

 この後、練習時間を2分取る。

 その後、全員に1問ずつ出題させ、個別評定をしていく。 @番から順に言わせる。誰も言えなかったら、教師が話して聞かせる。

◆Cの条件を忘れちゃったね。惜しい!。4点。
◆@からDまでが完璧!すごい!5点。
◆Gまで、全部クリアー!お見事!10点。

 

  このように進めていくと「もう一度やりたい!」という子が出てくる。              
 時間があれば、2回目に挑戦させる。

TOPページ ご意見・ご感想 TOSSランド TOSS相模原