谷川俊太郎の詩に「きりなしうた」という、ことばあそびの詩がある。
いかにも、やんちゃ坊主が喜びそうな詩である。
次のように授業してみた。
指示・1
(「きりなしうた」のプリントを配り、たっぷり音読させてから)この詩を読んで、気がついたことを、できるだけたくさん見つけて箇条書きで書きなさい。 ひとつ書けたら見せにいらっしゃい。
ノートに書けた子から、黒板にひとつずつ書かせた。
@だんだん話しがそれていって、最後にもとへもどっている。
Aすべて平仮名。
Bすべて、へりくつ。
C2行ずつの区切りになっている。
D1行目が親の言葉で、2行目が子どもの言葉になっている。
E1行目と2行目は、どれも「しかる→いいわけする」関係になっている。
F七・五のリズムになっている。
G1行目と2行目はつながっているけれど、1行目と3行目はつながっていない。
H2行目と3行目はつながっているけれど、2行目と4行目はつながっていない。
右のような法則性が見つかった。
@からEまでの法則は、比較的クリアーしやすく、Fがやや難しく、GHが最も難しかったようだ。
出来上がった作品にも、GHを完全にクリアーしたものはなかった。
指示・2 これらの法則性をそのまま使って、自作の「きりなしうた」を作ってごらん。
私や子ども達の圧倒的支持を集めた作品は、すべて「あの子が?!」と、みんなに驚かれる子達のものばかりだった。逆転現象そのものだった。
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