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名作の冒頭の一文をこう授業する「雨脚が〜」

浅川 清(TOSS相模原)
提示する画面 発問・指示
雨脚が 頭の中のスクリーンに何が映りましたか?
雨脚が
追って来た。
雨脚は動きましたか?
雨脚が
麓から私を
追って来た。
「私」は、今、どこにいますか?
 
雨は、今、どこに降っていますか?
雨脚が
すさまじい早さで
麓から私を
追って来た。
「私」の回りで、今、どんな変化が起きていますか?
雨脚が
杉の密林を白く染めながら、
すさまじい早さで
麓から私を
追って来た。
頭の中のスクリーンいっぱいに広がる色は何色ですか?
 
これは何という作品の一部でしょう?
伊豆の踊子川端康成

道がつづら折りになって、
いよいよ天城峠に近づいたと思ふ頃、
雨脚が
杉の密林を白く染めながら、
すさまじい早さで
麓から私を
追って来た。
暗唱します。

この授業でねらったこと

1.名文を選ぶ                  

  磨き抜かれた美しい描写の文である。     

  暗唱させるのにもぴったりである。      

 

2.少しずつ提示する

   「今は、このことを考えればいいんだ」ということが、どの子にも明確に分かる。

   討論する際の論点もはっきりする。

   「局面限定の原則」を使った。
  

3.内部情報の蓄積から討論へ       

   討論に必要な内部情報が蓄積されるように、発問・指示を配列した。

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