(1)「全員できた!」の効果
一度でも、「全員できた!」という体験をさせると、次のような効果が得られる。
@波及のスピードが上がる
一人のがんばりが、他の子に波及していくスピードが、前より速くなる。
A「全員できた!」の実現率が高くなる
他のことで全員達成をねらっても、実現する確率が、かなり高くなる。
B「どの子もがんばれる子」という目が育つ
事実を通して「あの子もこの子もがんばれる」ということを知った後は、固定した
「優等生・劣等生」という見方が消える。
差別がなくなり、クラスの中に認め合う空気が生まれる。
(2)ひとりひとりが輝いた最後の授業参観
2年間、担任した中で、成功体験を仕掛け続けたクラスの、卒業を前にした最後の授
業参観は、「感動の授業参観」となった。子どもと保護者と教師が、感動を共有した授業
参観となった。
@成功体験をちりばめたシナリオ
最後の授業参観は、これまでに子どもたちが学んできたことを総合的に発表できるものをと計画した。
全体のシナリオを教師が書いた。
・成功体験を再現する、4つの劇
・クラスの歴史を語る、呼びかけと歌
・「できるようになったこと」の発表
・夢を語るスピーチ
・友達やおうちの人に「ありがとう」を伝えるスピーチ
上記、5つの内容で組み立てた。以下に、そのシナリオを示す。
A保護者からの手紙
B子どもから担任へのメール
C担任から子どもへのメール |